このアップデートでは、MEPのモデリングと管理、コラボレーションなどに関連したいくつかの新機能を追加しました。

  • 旧バージョンのプロジェクトを新しいArchicadで開く際、ライブラリマネージャの新しい「すべてのパッケージを置換」オプションを使用することで、読み込まれているすべてのライブラリパッケージを、数回のクリックで最新バージョンに一括更新できるようになりました。これにより、ライブラリのアップグレード作業がよりシンプルかつスムーズになり、手動での更新作業を削減できます。  
  • Archicad 29では、Bluebeam Connection Add-onを使用して、対応する5つのリージョン(ドイツ、英国、オーストラリア、米国、スウェーデン)のすべてのサーバーに接続できるようになりました。  これにより、各地域のデータ所在地要件に準拠できるほか、社内ITポリシーを順守しながら、同一リージョン内の関係者と安定してコラボレーションを行えるようになります。  
  • BIMx エクスポートを 最適化し、エクスポート時のファイルサイズを縮小し、生成時間も短縮しました。これにより、Webおよびデスクトップ環境におけるプロジェクトの読み込みが、従来よりも大幅に高速化されました。  
  • ユーザーは、温水配管システムの計算結果を、平面図およびインタラクティブ一覧表上に直接ラベル表示できるようになりました。また、各セクションも明確に区別して表示できます。  これにより、MEPドキュメントが常に最新の計算結果を反映するようになり、信頼性が向上するとともに、手作業によるミスのリスクを低減できます。  
  • 新しい「MEP DesignerとCALHYDRAの連携」により、配管モデル上で直接、欧州規格およびドイツ規格に準拠した高精度な水理計算およびシミュレーションを実行できるようになりました。  これにより、高い信頼性をもって、正確かつ効率的な配管径の再設定が可能になります。  

このアップデートでは、ドキュメント、プロジェクトデータおよびBIMに関する問題、その他の問題に対応しています。修正点は以下の通りです。 

改善項目の一覧

ドキュメンテーション

  • 通り芯ツールが使われている時に断面図がクラッシュする不具合を修正しました。(DEF-24876)
  • レイアウトの図面縮尺を変更した際に、キーノートラベルが引出線の位置からずれてしまう不具合を修正しました。(DEF-24845)
  • 開いている断面図や立面図が不要な図面更新を引き起こす問題を修正しました。(DEF-20892)
  • Teamworkプロジェクトでレイアウトを開く際に発生していたクラッシュを修正し、レイアウトを安定して開けるようになりました。(DEF-19959)
  • 印刷時に予期しないプリントダイアログIDが原因で発生していたクラッシュを修正しました。(DEF-26518)
  • ドア一覧表でカスタムテキストを入力した際に発生していたクラッシュを修正しました。(DEF-14724)

プロジェクトデータ&BIM 

  • 新規プロジェクトの開始時に、利用可能なオンラインテンプレートをArchicadが検出できない不具合を修正しました。(DEF-26160)
  • 特定の図面を選択した際に、Archicadがフリーズする場合がある不具合を修正しました。(DEF-24877) 
  • 追加の「%」文字を含む文字列が二重にフォーマット処理されることで発生していたクラッシュを修正しました。(DEF-9004)

コラボレーション

  • サードパーティ製アドオンで作成されたプロパティも含め、Archicad 28からIFCプロパティ値が正しくエクスポートされない問題を修正しました。(DEF-25864)
  • RevitからエクスポートされたIFCファイルをArchicadで開いた際に、要素がずれて表示されたり、寸法が正しく表示されない不具合を修正しました。(DEF-24900)
  • コメントを含む IFC ファイルをインポートするとクラッシュする問題を修正しました。これらのファイルは、使用するトランスレータに関わらず、Archicadで正しく開けるようになりました。(DEF-24590)

ライセンス

  • 一定時間操作が行われなかった場合に、ArchicadがBIMcloudのクラウドライセンスを失ってしまう不具合を修正しました。(DEF-26136)
  • コンピューター名に角括弧や特殊文字が含まれている場合に、Archicadでクラウドライセンスの認証に失敗する不具合を修正しました。(DEF-24949)
  • すべてのフローティングライセンスのシートについて、明確かつ正確なエラーメッセージが表示されるようになりました。(DEF-23849)

モデリング

  • 特定の壁の作成中に発生したクラッシュを修正しました。(DEF-23756)
  • 要素が「変更あり」としてマークされた際に、デザインオプションの組み合わせが重複して作成される不具合を修正し、フリーズや動作の不安定さを防止しました。(DEF-22997)
  • 自動交差処理において、非表示のデザインオプション上にある壁および梁が正しく無視されるようになり、意図しない形状の発生を防止します。(DEF-17110)

ビジュアリゼーション

  • macOSにおいて、Cinewareの不具合により、一部のユーザーでRedshiftレンダリングを含むレンダリング機能が利用できなくなる問題を修正しました。(DEF-26799)
  • 表示スケーリングの影響により、特に二点透視において3Dビューの寸法表示が正しくならない不具合を修正しました。(DEF-25544)

チームワーク&BIMcloud

  • レイヤーの組み合わせ設定の重複を防止する修正を行いました。この修正により、チームワーク送信& 受信やSoloユーザー環境で発生していた問題を解消しています。(DEF-26691)
  • Teamworkプロジェクトにおいて、要素を予約せずにキーノートラベルを置き換えられてしまう不具合を修正しました。(DEF-26134)

BIMx

  • 大きなテクスチャ画像が、圧縮を行わなくてもArchicad 28からBIMxへ正しくエクスポートされるようになりました。(DEF-24712)

MEP

  • 2Dまたは3Dビューのエクスポート時にMEP要素が欠落したり誤って割り当てられたりする不具合を修正しました。エクスポート結果は、現在の表示階に正確に一致するようになりました。(DEF-25562)
  • ダークモード有効時に、MEPシステムブラウザが正しく表示されない不具合を修正しました。(DEF-25457)

表示上の調整および翻訳の修正

  • macOS版Archicad 29で表示されることがあった不要な空のウィンドウが発生しないようになり、通常の操作を妨げることがなくなりました。(DEF-26526)
  • Archicad 28 CHIで、[学習]タブに学習教材とサンプルプロジェクトが表示されない問題を修正しました。(DEF-26083)
  • テキスト表示が修正され、すべてのサポート言語で翻訳が完全かつ正しく表示されるようになりました。(DEF-25736)

これらの改善および修正は、対応する MEP Designer のバージョンにも含まれており、専用のインストーラから入手できます。

このアップデートには、Archicad 29のオリジナルリリースからのいくつかの改良が含まれています。同じ一連の機能改善と修正が、両製品それぞれのインストーラーを通じて提供されています。

BIMcloud BasicおよびBIMcloudは別のパッケージで更新でき、最新のインストーラーにはこちらからアクセスできます。

最新の公式アップデートにアクセスするには、Archicadのヘルプメニューから「アップデートを確認」コマンドを使用してください。


インストール時の注意事項
  • アップデートの処理では、コンピュータ内から Archicad 29(MEP機能セット、エネルギー評価、Graphisoft製アドオンを含む)または MEP Designer のインストールフォルダを自動的に検索します。
  • コンピュータに管理者権限があることを確認してください。管理者アカウントを使用して、完全なインストールプロセスを開始してください。
  • Archicadのコンポーネントが変更(例えば、名前が変更)されていないことを確認してください。
  • コンピュータに複数のArchicadのコピーがある場合、インストーラーは自動的に1つのコピーを見つけます。別のインスタンスを更新したい場合は、「参照」ボタンを使用してそれを見つけることができます。各コピーのArchicadを更新するには、インストーラーを複数回実行する必要があります。