AEC/O(建築・エンジニアリング・建設・運用)およびメディア業界向けソフトウェアソリューションの世界的リーディングプロバイダーであるネメチェクグループと、日本を代表する総合建設会社の竹中工務店は、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)とAIを活用した革新的ソリューションの推進を目的とした包括的な覚書(MoU)を締結しました。
この覚書は、計画・設計・施工・運用の全プロセスにわたる協働ワークフローを効率化・強化するため、AI支援型、クラウドベース、オープンなデジタルプラットフォームの開発と実証を進める戦略的パートナーシップの開始を意味します。さらに、共同イノベーション、ベストプラクティスの共有、安全なデータ共有、フィードバックを基盤とした検証サイクルの枠組みを構築します。
ネメチェクグループ 最高戦略責任者(CSO) マーク・ネゼ氏:
「建設業界に深い専門知識を持つ竹中工務店とのパートナーシップは、極めて重要な一歩です。竹中工務店の豊富な実務知識と当社の高度なデジタル・AI技術を融合することで、AEC/O業界全体において、より効率的で持続可能、かつデータ駆動型の未来を共創していきます。私たちは、人間中心のAIイノベーションとサステナビリティを建物のライフサイクル全体で実現することを目指しています。」
グラフィソフト CEO ダニエル・チラグ氏:
「このパートナーシップは、業界の先進的な精神を体現しています。竹中工務店との協業により、世界中の建築家、エンジニア、施工者に利益をもたらす、真に協働的でオープン、データ駆動型のワークフローの基盤を築いています。既存のエンタープライズライセンスおよびサービス契約を基盤に、当社の専門知識と技術をこの変革の旅に貢献できることを誇りに思います。」
覚書の戦略的優先事項
- ベストプラクティスの共有:定期的な知識共有セッション、方法論、運用インサイト
- AIおよびデジタルプラットフォームの共同イノベーション:AEC/O業界向けクラウドベースの最先端デジタル・AIソリューションの特定、優先順位付け、開発コラボレーション
- 安全なデータ共有と検証:データ駆動型変革を可能にするガバナンスモデルと技術的セーフガード
- データ保護とコンプライアンスへの取り組み:プライバシー、セキュリティ、知的財産に関する国際的なベストプラクティスに準拠
この覚書は、ネメチェクグループのクラウドエンジニアリング担当VP モムチル・マリノフ氏率いるチームの尽力により実現しました。即時発効し、5年間有効であり、長期的なイノベーションと持続可能な進歩への相互コミットメントを示しています。本件に係る各社の発表は以下よりご確認いただけます。
- ネメチェク(英語):Nemetschek Group and Takenaka Corporation Sign Landmark Memorandum of Understanding to Drive Digital Transformation in the AEC/O Industry
- 竹中工務店:ネメチェクグループと建設DXに関する包括連携覚書を締結|プレスリリース2025|情報一覧|株式会社 竹中工務店